Snow Peakって?
新潟県三条市に本社を置く、日本を代表するアウトドアブランドですね。アウトドアをやる方なら、必ず聞いたことがあると思います。
また、アウトドアをやらない方でも、昨今のキャンプブームで名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか?
そんなスノーピークを深堀してみました。
Snow Peakの事業形態
人生に野遊びを。
を掲げ、「衣・食・住・働・遊」の5つのテーマに沿って、いろいろな事業を展開していますね。
代表的なもので
- キャンプ
- アパレル
- キャンプフィールド・グランピング施設
- レストラン
などがあげられます。
また、近年は海外進出もしており、アメリカ・韓国・台湾・イギリスにも進出しております。
Snow Peakの代表作
そんなスノーピークの代表的な商品は
キャンプ初心者必見の
「エントリーパックTT」¥54,780(税込)
ですね。寝室部分にあたるテントと、リビングスペースにあたるタープをセット販売している商品ですね。
ほかにも、
通称「アメド」と呼ばれている
「アメニティドームM」¥43,780(税込)
こちらも、初心者必見のテントですね。このテントはキャンプ場でもよくレンタルされており、キャンプに行けば必ず目にするベストセラー商品となります。
そして、コアなファンなどに向けた高級路線の
「ランドロック」
なんと、そのお値段…
¥174,900(税込)
お小遣いでは到底手が出ませんね…
そして驚くことに、これらの商品はすべて永久保証なんですね!
キャンプってアクシデントがつきものなんですよね。
木の枝が落ちてくる。
火の粉が飛んでくる。
風でポールが折れる。
壊れたら、買い直すものだと思っていました。そうすれば売り上げも上がるので、経営的にも良いはずなのに、そうしない所に熱意を感じますね。
Snow Peakの業績
きれいな右肩上がりですね。
17年のマイナスは、直営店の出店、スノーピークOperation CoreHQ2、SAPといった将来の成長を見据えた戦略的な投資を実行したことから、固定費が増加し、営業利益減少、経常利益減少となったとのこと。
また、今までは「キャンプ=夏」という固定概念がありましたが、キャンプブームにより春夏秋冬すべてのシーンでキャンプができる事が広まり、通年にわたって売り上げが出るような形になってきていると思われます。
またグランピング施設もあり、キャンプへの参入ハードルが高い若年層の女性や、子育て世代へのアプローチもしているため、全世代での顧客獲得が目指せていると思われます。
Snow Peakの株価
現在株価は4,000円前後を行き来していますね。
ただし、年初は2,000円台だったことを考えると、だいぶ値上がりしましたね。
では、コロナショックの直後はどうだったかというと‥‥
まさかの、600円台!
そこから1年半で4,000円で、売上や経常利益は右肩上がり。
買っておけばよかった…(笑)
ただし、このままずっと右肩上がりかはわかりませんね。
コロナ禍で、ソーシャルディスタンスが必要であり、屋外で密にならない方法としてキャンプがブームとなりました。
コロナが終息したときも、キャンプがトレンドに残っているかは不明ですね。
「明日キャンプいかない?」
と言って気軽に行けるものでもありません。キャンプ場の予約、食料品の買い出し、荷物の準備。
気軽さはないですよね。
コロナが終息したときの株価、気になりますね。
Snow Peakのペグ問題
ペグって知ってますか?
テントを地面に固定するクギのようなものです。
スノーピークには、「ソリッドステーク」という代表的なペグがあります。
鋳造したもので、かたい地面にも簡単に打ち込めます。通称「ソリステ」といいます。
では、何が問題なのか。
同じ新潟県の三条市にある、山谷産業「村の鍛冶屋」が提供するキャンプ用のペグ「エリッゼステーク」通称「エリステ」に対して
(1)株式会社スノーピーク(本社:新潟県三条市中野原456、代表取締役社長:山井 梨沙)は、株式会社山谷産業(本社:新潟県三条市北入蔵二丁目2番57号、代表取締役社長:山谷武範、以下「山谷産業」)等を被告として、当社の製造販売等するアウトドア用ペグ「ソリッドステーク」の形態と同一又は酷似する形態のアウトドア用ペグ「エリッゼステーク」について、不正競争防止法違反を理由に、その製造及び販売等の差止め及び当社が被った損害の賠償等を請求する訴訟を東京地方裁判所に提起いたしました。
(2)当社のアウトドア用ペグ「ソリッドステーク」は1995年より販売が開始され、鍛造製による質感を始めとする独自の特徴的形態を有しており、販売開始以来、長年にわたり多くのお客様にご愛好いただいておりますところ、山谷産業が製造販売するアウトドア用ペグ商品「エリッゼステーク」について、その形態が当社の「ソリッドステーク」の形態と同一又は酷似するものであるとの疑いを持ち、山谷産業が「エリッゼステーク」の販売を開始した2013年以来、当社は幾度か山谷産業との間で協議を進めようとして参りましたが、今般、当社としては話し合いによる解決の見込みがなくなったと判断し、今回の提訴に至りました。
当社としては裁判において、粛々と当社の主張を立証していく所存でございます。
公式HPより
山谷産業のペグも同じ鋳造ペグであり、デザインが酷似しており、「ソリステ」と「エリステ」が混同しやすく、利用者に混乱を与えかねない
とのことらしいですね。
同じ新潟県の企業同士、仲良くしていただきたい。と、1人のキャンパーとしては思いますが、そうもいかない問題なんでしょうね。
一部キャンパーからは、
「一部上場企業が、中小企業をいじめている」
だなんて意見も聞かれているそうですね。
キャンパーとしても、お小遣いですが投資家としても、この裁判の結果が気になります。
まぁ、似ているといえば似ていますが、似てないといえば似てない・・・?
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